上野
夜になるとまだ寒いですね。
不忍池
今日は休みです。
めぼしをつけていた美術展に行こうと思ったのですが、確認すると事前予約が必要であきらめました。
事前予約がいらないものはないかと、「TokyoArtBeat」のアプリで検索してみると、上野の「国立近現代建築資料館」で「工匠と近代化ー大工技術の継承と展開ー」という展覧会をやっていたので行くことにしました。
御徒町から行くほうが近いみたいでしたが、不忍池を横断していきたかったので、上野で降りました。
池のスワンボート?乗り場は休業中で、ボートたちが暇そうにたたずんでいました。
鳩と鴨たちは餌につられてウロウロしています。
国立近現代建築資料館
建築系の仕事をしているにもかかわらず、ここに来たのは今回が初めてでした。
「旧岩崎邸庭園」が現在休業中ですので、「湯島合同庁舎」側から入りました。
入口のところの守衛室?でバッジをもらうと、しばらく歩いて、「国立近現代建築資料館」に到着しました。
入館してみて予想外だったのは「無料」という事です。
普通は1,000円以上、安くても「400〜500円」位かかるので、うれしい誤算でした。
こんなマニアックな展覧会に来る人は少ないかなと思いましたが、全部で10人位の方が来ていました。
想像ですが、建築事務所を経営されている風の方が多かったです。
工匠と近代化
展覧会の内容、法隆寺やその他の古いお寺や神社の修復等の際に作図された図面や模型の展示でした。
この小田原城の模型、江戸時代に作られたそうです。
素晴らしい。
私自身、建築の仕事をしていますが、どちらかというと海外や日本でも近代から現代の建物のほうが興味があります。
それでも、日本の江戸時代後期から明治にかけての図面を見ると、当時の技術者の真剣さがまざまざと感じとれます。
立面図をじっくり観察すると、ドラフターもCADもない時代に、よくもここまで描き込んだなと、当時の方の凄さに感動します。
説明を読むと当時は大工さん自身が設計者でもあり、図面も描いていた事で、専門的な事しかできない自分が少し恥ずかしくなりました。
あくまで僕の想像ですが、当時は良いものを何年も時間をかけて造るという感じだったのだと思うので、図面にせよ施工にせよ、あまり厳しい工程は要求されていなかったのかもしれません。
急に思い立って動きましたが、来てよかったです。
16時30分に閉館でしたので、一時間位しかいられませんでしたが、とても充実した展覧会でした。
そんな感じで今日はこの辺で。